若かりし頃、
空手修行に打ち込んだあの頃の…。


すべてを捨てて道場に寝泊まりし、
朝から晩まで強くなる事だけ考えて稽古した。



時々、その時の事が
夢に出てくる。


なぜ自分は内弟子になるまで、
空手に打ち込んだのか?


考えるまでもなく、
強くなる為。


強くなって、
弱い自分を変えたかったから。


人より劣ってる自分を
強くなって変えたかった。


単純にこれでしか自分を変えられない。
そう思ったから空手の内弟子になった。


誰かにやれと言われたのではない。
自分で決めて行動した。


だからやめようと思ったら
簡単にやめることはできた。


でも弱い自分に戻りたくなかった。
だから今日まで続けてきた。


そして、いつのまにか
指導する側となってしまった。


昨今、格闘技の世界に
飛び込んでくる若い子達が増えた。


たくさん飛び込んでくるが、
すぐにやめていく子も多い。


もちろんやめるのは自由。
奴隷じゃないんだし。


しかしもう少し
我慢できないものだろうか。


さあ、これから本腰を入れて
仕込んでやろうと思ったらやめてしまう…。


話は横道に逸れてしまったが、
夢を見た。


忘れないうちにと思って
書いている。
IMG_2489