あの山本ノボル選手の引退試合が沖縄で行われる。
なぜ沖縄か…?これはノボル選手所属ジムの川田会長からの依頼でもあった。
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ノボル選手は、沖縄でイベントを打ち始めた
2000年代から沖縄に参加してくれた。


記憶している限りもっとも沖縄で
試合をしてくれた県外選手である。

一番最初は多分、ダンスクラブ松下
(現ナムラホール)で行われた
かきだみし又はティージクン(鉄拳)だった。

タイから呼んだタイ人選手に見事判定勝ち。
あの時は変則の右ミドルが冴えていた。

所属団体のチャンピオンから降り
数年以上経っていた…。


ノボル選手は第2の主戦場を
かきだみしに選んでくれた。
それは会長の川田氏の意思でもあった。


それから何回ともなく
試合をやってくれた。


試合以外で記憶に残るものとして
北谷町美浜の観覧車の前で夜、
一緒にデモンストレーションに
参加してくれた時だ。


ノボル選手は地元選手とともに
試合告知のチラシを配り、
ミットを蹴ってくれた。

そんな敵味方を超えた
領域に彼はいた。

そんな選手の引退試合を
沖縄でと言われたら、
断る理由もない。


そんなこんなで決まった引退試合。
もちろん、試合に向けて
かなり気合が入ってると思われる。

独特のミドルキック。
長年の積み重ねで打つ肘。

どれも怖いものばかりだ。
しかし一番注意すべきはその闘争心。

日本王者にもなったそのレベルは
衰えるばかりか増してさえいる。



そんな大先輩を迎え撃つのは
乱気流ファイター、土屋開!

一つ一つの威力を見ると
倒す力は十分ある技を持っている。


しかし気持ちが乱気流気味。
最近の試合は韓国でのユンドクジェ戦だ。


序盤は威力で相手を押していた。
あわやという場面も作ったが
相手のタクティクスに完敗。


気持ちは折れ体も持たなくなった。
痛恨のダウンをもらいTKO負け。


そこから這い上がれるか?
ノボル選手の最後の置き土産を
受け取る事ができるか?
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フェザー級 3分5R 肘あり
山本ノボル(契明ジム/大阪)
土屋開(真樹ジムオキナワ/沖縄)